ファレノプシス鉢物生産での矮化剤の利用

ファレノプシス鉢物生産での矮化剤利用

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ファレノプシス編その4 
ファレノプシス鉢植え生産での矮化剤利用
 

ファレノプシスの鉢物生産では寄せ植えでの出荷が大変多くなり、寄せ植えのバランスが商品価値に大きな影響を及ぼしている。また、生産者に取っても寄せ植えに掛かる労働力は大変に大きなウエイトを占めている。
簡単に良いバランスの組み合わせを作るにはステムの長さに高低が有る事が望ましい。しかし、近年メリクメン苗が多くなり、 ステムの長さが揃ってしまう場合が多く、寄せ植えが作りずらい。矮化剤の利用は寄せ 植えの商品価値の向上と作業の能率アップに大きな効果がある。

 
b .*矮化剤の種類と濃度

*矮化剤の種類と濃度   薬剤はウニコナゾール(スミセブンP)の25ppmを散布で使用する。スミセブンPを使用する場合、原液を10倍に薄めて使用すると25ppmになる。濃度は濃いほ ど矮化率が高いが、効果に大きな影響を及ぼすのは散布時の花芽の長さである。

 

c.*処理方法と効果

  低温処理開始から約40日前後、、花芽の大きさが1~2㎝の時が最適である。薬剤は葉全面に散布して処理する。灌注でも同様な効果が得られるが散布の方が薬剤が少なくてすむ。品種によっても反応に差があるが。花下の節間がつまりステムの長さが無処理の物に比べ約60~80%位まで短くする事が出来る。花の間隔が長くなる品種には蕾が見え始める頃(30~50㎝)にステムの先端付近に散布すると花の間隔もつまって花弁もやや硬くなる。花数や花径にはあまり影響を与えない。

 

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d. *注意点

 矮化剤処理株が出荷出来ずに残った場合、葉に萎縮が表れ二番花での出荷が困難になる。
また、品種により反応に差があるので大量に散布する前に試験散布が必ず必要である。

 

 

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